2019年03月04日

ロウニンアジ

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海に潜る以前、魚の知識はかなり乏しく、アジはどれも小さな魚だと思っていた。ところが、ダイビングを始め先輩ダイバーからは、大型のカンパチの群れやギンガメアジの群れ、さらにロウニンアジの大きさを自慢げに話され、自分も見たい事しきりとなったものだった。やがて、順調にアジ科の観察種は増えてくが、運悪くなかなかロウニンアジには出会わない・・・。大きなロウニンアジは威圧感があり、大物釣りでも人気の種、釣り師はGTと呼ぶ。
潜り始めて6年が過ぎようという頃。とうとうその機会が訪れた。マレーシアのシパダン島でのことだった。最初はマンボウが正面からやってきたと思うほど(事実、そう思った)、顔が大きく体高が高い。目の前で横を向いたそれはまぎれもなく憧れのGTだった。単独の個体で、コバンザメをお腹に何匹も従え、ソメワケベラにクリーニングをさせるためリーフの浅場にやってきたのだった。気が付くと、一緒に潜ったダイバーは近くへ寄らない。後で聞くと怖かったという・・・。確かに自分も圧倒されていた。自分より大きいと思ったから170p以上あったかもしれない。
上の写真は本種の若い個体(と言われているもの)、セブ沖のヒルトゥガン島でかなりの確率で見ることができる。また、手のひらサイズのようなもっと小さな幼魚なら、夏から秋に河川の河口に出没し、それは南紀の川にもやってくる。釣り人がメッキと呼ぶ銀色に輝くアジ科の群れに本種も混ざっているのだ。

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1mほどの個体。色彩も黒く変色させている。しかし、怖いまではまだまだだ・・・・。
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posted by anthias at 23:39| 魚の話