2020年01月01日

センネンダイ

101201-1.jpg
南紀の白浜町。その日その場所ですでに潜水時間は1時間を超えていた。最短をさっさと泳いでも帰るのに20分はかかる。撮る気にさせられる魚は少なかったが透明度はとてもいい。遠くにぼんやりと砂地を移動するウニのかたまりを見た。あそこまで行って何もなければ引き返そう。今回はハズレだったなあ・・・。と。
近づいてみて驚いた。なんとセンネンダイの幼魚が付いていたのだ。しかも程よいサイズだ。ウニに付く幼魚としては大きい。もう少しで諦めて帰るとこだったのでうれしさ倍増だ。顔が濡れてやられそうになっていたアンパンマンが、ジャムおじさんが投げた新しい顔に入れ替わったような気分。南紀で見たのはこの時が初めてで、何枚か撮影しダイビングを終えたとき潜水時間は100分を超えていた。
海から上がり皆に伝えると「そんなん見たことないわ」と。ますますうれしい・・・・。
漢字の「小」の字のような模様を持つ幼魚だが、成魚は赤一色になる本種。残念ながら成魚は自分も見たことがない。本種の学名は Lutjanus sebae  属名はマレー地方での呼び名 Lutjang からきているらしい。また種小名 sebae のほうは人名でオランダの アルベルト セバ にちなんだもの*。セバは魚類以外にもその名を学名に残す17〜18世紀の博物学者である。

 
*日本産魚類全種の学名(2015)の sebae 「脂肪の」の意味とする由来は間違い。
【魚の話の最新記事】
posted by anthias at 01:43| 魚の話