2020年01月11日

カンザシスズメダイ

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串本の岩礁のポイントのあちこちで、ちらほら見られるモンスズメダイの幼魚。その中に、よく似ているが鰭の黄色がかなり美しい近縁種、カンザシスズメダイ(写真上)の幼魚が混ざっていた。自分は串本では初めて見たが、昨年の秋から観察されていたようで、串本で毎日潜るAさんやTさんのサイトには写真がすでに掲載済みであった。
モンとカンザシは以前から別種?といわれていたが最近まで両者は同種とされていた。黄色い鰭がより鮮やかな幼魚個体(現カンザシスズメダイ)の写真を初めて見たのは Micronesian reef fishes(1989) の初版であり、こんな綺麗な幼魚がいるのかと思ったが、それ以後も自分が四国や南紀で見た個体にそんな鮮やかなものはいなかった。またこの書には地域変異が見られるとも書かれており、成魚も尾びれが黒と白の2種類あると述べられている。(大幅に改訂された1999年版でも本種の記述内容は全く同じ)しかし、情報が蓄積され時代が進むとニュアンスも変わりはじめ、やっぱり別種という扱いをする図鑑が出てきた。
そして近年、びしばしと新種や和名提唱を行っている鹿児島大学総合研究博物館の研究者らによって、新種カンザシスズメダイとして発表(2017)となったのであった。 さらに調べてみると、タソガレスズメダイというのも居た!(自分は全然知らなかったが)これまた幼魚はモンに激似。カンザシどころやないという感じだ。まったく奥の深いスズメダイワールドなのである・・・。

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モンスズメダイの幼魚
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posted by anthias at 15:25| 魚の話